山洋電気株式会社｜求人情報

山洋電気株式会社が手掛ける製品は、私たちの身近な社会インフラから、医療業界、企業の生産設備まで「あっ、こんなところにも」と思わされるほどに様々な製品に組み込まれている。
たとえば、電子部品を搭載している装置は高度化するほどに多く熱を発する。それを冷やすために冷却ファンが必要となる。医療機器や生産設備の自動化が進んでいく中でロボットや装置により複雑で精緻な作業をより高速にさせるため、プログラム側としてドライバやコントローラが、実際の動作にはモータが役立つ。電源を安定供給させるために、あらゆる過酷な環境下でも安定的に長く正常に動作する無停電電源装置は必須であり、太陽光をはじめとした新たなエネルギーを、使える形に供給する様々なシステムの需要が今後も伸びていくことが見込まれる。ほかにも面白い所では、アミューズメント施設にあるようにアーケードゲーム機内のカードを1枚ずつ吸い上げて出力する機能に、４DX対応の映画館でエフェクトの風を送る機能に冷却ファンが、コンビニにおかれているATMには山洋電気製の製品が複数組み合わせて組込まれているものもある。

このような形をはじめ、山洋電気株式会社の製品は私たちの生活をより豊かに便利で楽しくするため多くの製品に組み込まれている。2020年度、冷却ファンなどを手掛けるクーリングシステム事業部では通信装置，医療，ロボットや半導体製造装置などFA向けの需要が増加し、パワーシステム事業部では災害対策，医療向け需要が堅調。サーボシステム事業部では5G関連や自動車関連の設備投資およびFA関連の需要が大幅増加となった。

個々の製品単体でも様々な製品に組み込まれているが、ATMに代表されるように自社の製品を組み合わせて生産システムや様々な装置の自動化や効率化、高品質化・安定化などが進められていくため、技術力と発想力の両面でエンジニアとしてのスキルや経験値を活かすことができる。

□主力製品
■San Ace(サンエース）
様々な冷却ファン、ファンユニット・ブロアなど
○製品応用事例：通信基地局 ・新型コロナウイルス対策用空気清浄機・デジタルサイネージ・医療機器
■ SANUPS(サナップス）
無停電電源装置、インバータ、パワーコンディショナ・グリッド管理装置・瞬時電圧低下補償装置・無瞬断切換装置
○製品応用事例：防災インフラ・医療機関・スマートグリッド
■SANMOTION(サンモーション）
サーボモータ（システム）・アンプ・ステッピングモータ（システム）・モーションコントローラ・ドライバ・エンコーダ
○製品応用事例：多関節ロボット ・CTスキャン装置・半導体製造装置・3次元測定器

第8期中期計画で打ち出した4つのテーマ「新製品」「ボーダーレス」「リアルタイム」「自動化」の取り組みは計画通りに完了。総施策数約800件で、5年の間に75件(クーリングシステム事業：34件、パワーシステム事業：24件、サーボシステム事業：17件)の新製品を開発した。また、生産技術を中心に工場の自動化を推し進め、生産工数・リードタイム・仕掛在庫を大きく削減している。

カスタマイズ中心の製品開発であるため、開発のスタイルとしては設計と営業の関係が密であり、エンジニアは商談時、商談後にも、お客様と関わり技術的なフォローも行える。新しい技術を発信したり触れる機会として情報交換がある展示会へ説明に向かうこともある。技術者間をはじめとした情報交換も活発。部内会議はもちろん、業務事例発表大会として部内の予選、部門から選抜、全社発表という形で社員全員が主役として関わり、鮮度の高い情報を獲得することができる。

様々な業界に製品・システムを導入しているため、それぞれの業界で定められた規格やトレンドなどにも、感度高く対応していける力がある。たとえば、防水ファンでは保護等級IP68（IEC 60529:2001）を、医療業界に向けては品質と安全性に厳格な業界の品質マネジメントシステムの認証（ISO13485、IEC62304）に対応できる技術力と知識を保有している。

また特許の取得なども積極的で2020年登録の特許権は55件に及ぶ。

山洋電気株式会社の生産拠点は国内外に大きく2か所（上田・フィリピン）をもつ。上田にある神川工場ではサーボモータとステッピングモータを一括で効率よく生産できる体制が整っており、同じく上田の富士山工場では上記モータ以外のサーボシステム・アンプ・コントローラ・冷却ファン・無停電電源装置・パワーコンディショナーを生産性している。

開発の最大の拠点は上田にあるテクノロジーセンターで、2021年5月に新棟を増設し、実験室の実面積2倍、開発期間20%短縮が可能になった。

山洋電気株式会社では教育制度の柱として、「会社を人間形成の場とし、人材育成のために、また学ぼうとする人のために、さまざまな制度を用意しています。」と掲げている。

代表的な教育研修や制度は以下
■階層別教育
人事制度と連携し各職能資格にふさわしい役割を果たせるようにするための教育。マネージメントスキルのみでなく，一歩深くヒューマンスキル系の教育も実施。
■キャリア形成教育
職種別に13コース，毎年約200講座の研修が計画されている。職種を超え，専門知識や技術訓練も受講可。
■部門別教育
関連する技術、業界に関する「仕事のスキルアップ」の研修。
各職場でミーティングや別途研修会などを設け必要に応じて実施
■OJTトレーナー制度
先輩社員をトレーナーとし新入社員を１年間マンツーマンで指導。
またトレーナー自身にも心構えやスキル向上の研修も実施し、指導力を強化できる。
■通信教育・eラーニング
能力開発のための、さまざまなコースが用意されており受講費用の半額を援助。
■ビデオ・DVD教材のレンタル
社内で保有しているものを常時無料でレンタル可能。
■資格取得援助
技能検定などの資格を取得する際に，受験料支給や受験準備の指導、表彰。
■自己啓発・ボランティア休暇制度
能力開発や社会参加を積極的に支援するために、最高3年間まで休職が可能。
奨学金や復職後の優遇措置あり。

「真の資産は人。」
ともに働く仲間に、最適な環境を会社で掲げ公平かつ公正な人事制度が用意されている。また働きやすさを支える法定以上の施策が整っており社員が活用している。

□人事評価制度などの特徴
人事政策の理念として、「社員が仕事や会社生活を通じて自己実現を図れること」をかかげておりそれを実現する人事制度が会社に存在している。会社として求める人材像であること、また社員が自分自身の長期的なキャリア開発のビジョンを明確にし，能力開発に積極的にとり組むことを求め、そのプロセスや結果が正しく評価されることを大切にしている。
■職能資格制度
職能資格を９ランクに分け、その資格ごとに担当業務や賃金などの処遇が決定される。毎年昇格審査があり上位等級を目指せる制度。
■目標面接制度
売上や業務の改善・開発テーマなど，全社の計画に沿った「業務目標」を，1年に２回，各個人が目標を自主的に設定し評価される。この結果が人事考課にも反映される。
■自己申告制度
自己申告書を用いてより、ステップアップできるよう職種や勤務地の変更などの希望を，毎年申告できるものがある。
■社内公募制度
「自分の能力を新しいこの分野に活かしたい」という強い意志をもっている人材を、プロジェクトや新規事業のスタッフに参画できるように公募するもの。

□育児介護に関する制度
■育児休業制度
育児休業制度取得率:100% 職場復帰率：100%
育児休業期間：応相談で柔軟に対応。
育児短時間勤務：小学校入学までの法定超。
男性の育児休業者：5人(2020年度）
女性の育児休業者：40人(2020年度　対象者全員）
■介護休業制度
365日休暇取得可能。所定労働時間の短縮。
介護休暇は法定では90日と定められているが、社会情勢を鑑み今後もベテラン社員が安心して働けるように拡充して用意されている。
■有給
平均取得日数：14日（2020年)
全社員が半休での取得が可能
■その他
フリータイムチャレンジ制度（裁量労働制）
フレックスタイム制度
■受賞歴
2016年7月、くるみん　取得

カスタマイズが主軸であるため、多品種少量生産となる製品も中には存在するが、一つ一つのオーダーを大切にしいかにして組み込まれる製品が世の中で必要とされるかということを考え、作り上げるという真摯な対応を心掛けていく姿勢が会社全体にある。
対象となる製品には医療系や緊急時のバックアップ電源に関わるパーツもあり、いざというときに動かないが許されないものであるため、お客様からの要求を確認する段階から営業・開発をはじめ関係者が一丸となっていいものを作り上げ提供するということを大切にしていくという文化がある。

決して派手ではないが実直に、こつこつと積み上げて成果を上げていける人材が多く、うちに想いをもって取り組める人が多い。
エンジニアだけではなく、営業や製造、バックオフィスのメンバーに至るまでお客様に合った製品をカスタマイズで作成していく、それによりお客様をはじめ「すべての人々の幸せをめざす」という企業理念を大切にし、「お客様、仲間とともに取り組んでいく」という意識を持っている人材が多い